歌舞伎町に行く！

すすきののガールズバーで働いている女の子でした。

とにかく飲まないといけないらしい。

シャンパン15本とかをみんなで飲むらしいんですけどね。さすがにキツイようです。

そんなのが毎日となれば、いくら若い子でも体がもたないでしょう。

お店の売上として考えれば、どれだけボトルを入れてもらえるかが勝負です。

「全員集合！とにかく飲め！」ってなるのは当たり前と言えるでしょう。

こうなるとお酒本来の味や香りを楽しむなんて飲み方にはなりません。

どんなに高級なお酒だったとしても、いやいや飲まされる拷問用の液体に過ぎません(笑)

「周年までは辞めれないんです」

どうやら辞めさせてもらえないらしい。

大きなイベントとなる周年記念。お店としても儲けるタイミングとなります。

しかし、ここは日本です。仕事を自らの意思で辞めれない職場なんてあり得ません。

このお店が法律や常識の通用する相手ではないかも知れませんけどね。

あの手この手で若者たちを言いくるめて都合の良いように使っているな。

話を聞いていくうちに、そんな印象を受けました。

「お店が潰れたら困るので」

いきなり収入が無くなるから困ると言う。確かに一時的に困ることはあるでしょう。しかし、本当に困るのはオーナーであって女の子たちは困らないんですけどね。だって他店に移籍すれば良いだけなんだから。

根が真面目なんでしょうね。そして何より世間知らず。そんな彼女が歌舞伎町に行こうとしているんです。

すでに歌舞伎町にいるホストの影がチラついています。もうすでに、あちこちにトラップが埋まっている状態。

とりあえず、これから彼女の身に降りかかる出来事を丁寧に教えました。

あとは彼女が決めること。成人している人に対してこれ以上は何も言えません。

自分が20才ぐらいだった時ってどうだったかな？

ダメダメでした。

むしろ今の彼女の方がしっかりしていると思われます。

私もたくさんの嫌な経験をし、様々な失敗談を見聞きしてきました。

今ならそれなりに回避することができるでしょう。でも、それだって経験値に過ぎません。

大人の役目は何なのか？それは落とし穴を避ける方法を教えるのではありません。落とし穴から這い上がってくる方法を教えるべきなのです。

一歩歩けば落とし穴。もう一歩歩けば別の落とし穴。全部を回避する方法なんて存在しないんです。

だって世の中、落とし穴だらけなんだから。