気持ちの問題

ご相談者は女性。3年ほど社長と一緒にお店を盛り上げてきたそうな。今までは社長と仲良くやってきたけど、最近その人間関係が崩れてきたようです。どうやら自分と同い年ぐらいの人が新しく入ってきたみたい。シフトの表裏で入るため直接その新人さんに会うことはないらしいが、幸か不幸か、その新人さんはとても優秀な方らしく社長もべた褒めしているようです。そして、社長や会社に対する不満や不信感が強くなっていき…

これって単純に嫉妬しているだけなんですけどね。ここに恋愛感情がなかったとしても一般的な感覚の持ち主であれば面白くないと思うのが当然でしょう。勿論、この新人さんに罪はありません。あくまでもその方と社長の問題ではあります。

この方は自分で嫉妬していることを理解し、そして認めています。とても凄い人だなと思いました。人間、なかなか素直になれませんし、自分が嫉妬しているということを簡単には認めたくはないものです。

鑑定が終わって、私も色々と考えさせられました。まったく同じ仕事をしてもらうにも嫌々してもらうのと喜んでしてもらうのでは、その結果に大きな差が出ると思われます。そのやる気の原因はお金かも知れませんし、地位かも知れません。しかし、ここはやはり人間です。気持ちの問題という要素がとても強く出てくることでしょう。

経営に私情は禁物です。古くから貢献してくれたからと言って優遇するのは間違っていると思います。しかし、そうは言っても人情論もこれまた必要。例えば、私が海景先生や兎月先生やSAYURI先生を差し置いて、新しく誰かを雇い、その人を重宝し始めると、まさに今回の話と同じことが起きると言えるでしょう。

組織が大きくなれば人も増えてきます。その全員がカバラットのために働いてくれるとは思っていません。多くは労働を提供する代わりに賃金をもらうというギブ＆テイクの関係で成り立つことでしょう。しかし、そんな中でもカバラットのためにと思って働いてくれる人が出てくるはずです。その人達こそが会社を支えていく中心人物になっていくのだと思っています。

最近では、海景先生に私の事務仕事をお願いしています。しかし、ここで嬉しい誤算が生じてしまいました。なんと、海景先生の予約がたくさん入り、彼女もまたずっと鑑定をしている状況になってしまったのです。勿論、私もずっと鑑定やら講習会やらを行っています。正直、電話にすら出れない状況ですからね。

チカホで鑑定した人がリピートしてくれたパータンやその方がお友達を連れて来てくれたパターンなど、明らかに海景先生目当てで来ているお客さんが多くなっています。この5日間の大通店の売上は驚異の数字となっておりますから。

こうなると誰も私の事務仕事をしてくれる人がいなくなってしまいました(泣)しかし、これが最上級に喜ばしいことです。海景先生にお客さんが付くとなれば、どこの店舗にいようが関係ありません。安心して札幌店を任せることができますからね。

おかげさまでカバラットの業績は右肩上がりとなっております。私以外にも海景先生のような人気の先生が誕生してくるとなると今後もっと好調になっていくことでしょう。実際、このペースで成長していくと法人化も避けられない事態となります。

好待遇で迎え入れ、好条件で働いてもらう。そこには地位や名誉やお金など物質的な面が存在しています。しかし、その物質的な面の裏側には必ず精神的な面が存在するのです。こんなに好条件で雇ってくれたと言うことは、それだけ自分を評価してくれて認めてくれているってこと。つまりは物質的な面を通じて、精神的な面が刺激されているってことですね。

人を使うのにお金も大事です。しかし、最も重要なことはそこにはありません。気持ちの問題。これこそが最も重要なことだと思います。